息子の誕生日に苛つくのは止める！
「もう苛つくのは止める！」
と決心した朝だった。
ちょっとしたこと、例えば作成中のウエブサイトの校正が全然進まないとか、ちょっと父ちゃんに追加で頼みごとされて「そんなこと自分でやればー」っとイラっとする。
十二月はクリスマス、義母の来仏、年越しパーティ、そして一月早々学校が再開するも、家族だけでやるチビ太の誕生日とお友達とやる誕生会がやってきた。
誕生会でやるゲームやデコレーションの案を練って、準備の買い出しをして、おやつや出すメニュー考えて（フランスの誕生会はバースデーケーキ以外は出来合いの菓子とキャンディーやフルーツだけでOKなのでここは割とラク）、来てくれた子に帰るとき渡すお土産袋に入れるミニプレゼントの内容考えて・・と。
五歳にしてお子様だけの初めての誕生会開催である。
去年はまだ親御同伴だったから、個別ベビーシッターが付いてるような状態で、親たちはワイン飲んで談笑、子供らはジュースとお菓子を前にパズルとかしてるホームパーティみたいな感じだった。
ケーキは皆に行き渡るように二個準備したっけ。
私はこの国で育ってないから、ほとんどフランスの子供の誕生会に参加したことがない。
だから私経験則でどうしたらいいというのがイマイチわからん。
本当に子供だけの誕生会を体験したのは、去年末にチビ太が招待されたお友達の娘さんとこのくらい。
ご近所の親は子供たちを指定された時間に連れてきて、また終わるころピックしに来るのであるが、うちはいうほど近所じゃなかったし、よく知っている家庭だったのでそのまま居座らせて頂いたのだ。
そこのは家が広いからできるんであろう、総勢十五名っていう普通よかかなり多い数の子供を呼んでの大宴会だった。
こうなると学校が家に引っ越してきた！って感じ。
三時間後には、あまりのうるささに時々手伝ってただけでもグッタリしてしまった・・
この騒音のボリュームの大きさ、一日中子供をケアしてくれている保母さん・保父さんには頭が下がる。
だから、今年のように招待状作って本格的なお誕生会開催はマジで緊張した。
たかが子供の、と思うけど、やっぱり人を呼ぶからには皆に楽しんでもらいたいし、何よりチビ太がハッピーな時間を過ごせてよかった〜★と思ってくれるような会にしたいし！
フランスの誕生会は、マクドナルドでもできる。
事前に申し込んでおけば一部を貸し切りにして、アニマタール（Animateur）よばれる子供会の司会みたいな人をつけてくれる。
でもチビちゃんたちにいきなりマクドはありえないし、理想的にはやっぱり家でやるのが一番アットホームだし（まさにAT HOME＝家ですが）。
家にアニマタールを呼んでゲームや演出で盛り上げてもらうという手もある。
会社勤めしていた頃、アシスタントに来た子は元女優、とのことだった。
フランス人には珍しく結構美人で、自信家で世話焼きな子だったが、やってた仕事内容をよく聞いてみると女優として映画やドラマに出演した数は少なく、どちらかといえば料理番組のアシスタントと子供の誕生会の司会がメインの収入源だったとか。
てな訳で子供の誕生会、なんとか無事終了したものの、ダディ造は仕事で全然準備を手伝ってもらえなかったため、ひとりでよくわからないことを切り回さなくてはいけないストレスでこのところ本当神経がピリピリしていた。
しかも誕生会の二日前まで義理母が家に泊まっていて、チビ太の本当の誕生日の木曜夜は家族だけでのディナー&ケーキの準備、そして金曜朝に義母が出発した直後から部屋の片付け・掃除・洗濯・・・そして日曜まで諸々の準備。
このところ常に追っかけられている感じだったのからようやく解放され、一月後半に入ってようやく一息。もう当分行事はコリゴリだ。
のんびりさせてくんろ。
プロセスを楽しむ余裕なんて全然なくて。。
だからこそ、もう義務ギム義務期間は済んだので、諸々に苛つくのはやめようぜ！と誓った朝なのです。
なのになのに、スーパーでいつもより時間かけて丁寧に買い物をしたもんなら、いつもより三十分くらい余分に時間がかかり、そして辿り着いたレジは進むのが超おそく、イラつかないために待ちながらメール書いてたら、いい歳したオヤジが「ちょっとここにモノ置かせてもらっていいかな？」という意味不明な言い訳テクニックを使ってせこくも順番抜かしをしやがる！
せこすぎて情けなくないのかオヤジィィ〜。〜！！！
苛つかないって心に決めたばかりの朝なのに朝一からこれかよぉぉぉぉぉーー！！！
マジでヤダ！
むかつく！！