スティング@バタクラン劇場

スティングのバタクラン劇場コンサート

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パリのロックコンサートの殿堂・バタクラン劇場がイスラム過激派テロに襲われたのは2015年11月13日。

パリ・バタクラン劇場

©Philippe Pillon

事件が起こった一周忌にあたる2016年11月12日(土)にスティングが、閉鎖されていたバタクランの再スタートイベントとしてチャリティーコンサートを行った。

つと、そのフルライブ録画を発見して、

・・感動した・・・

入場料は犠牲者の親近者の支援のために作られたふたつの基金(『Life For Paris』 と 『13onze15』)に贈られたとか。
国営テレビ局・フランス2の許可もあったんだろが、スティングクラスの大物のフルライブをHDでYouTubeに載せてしまうとこにも彼のメッセージを感じた。

Sting au Bataclan Paris 2016

そしておざなりじゃないセットリストもすごい ↓↓

1. Fragile (with Ibrahim Maalouf) (2015.11.13パリ・テロ犠牲者への一分間の黙祷後)
2. Message in a Bottle (The Police song)
3. I Can’t Stop Thinking About You
4. One Fine Day
5. 50,000
6. Inshallah (with Ibrahim Maalouf)
7. Petrol Head
8. Down, Down, Down
9. Driven to Tears (The Police song)
10. Englishman in New York
11. Desert Rose (with Ibrahim Maalouf)
12. Every Breath You Take (The Police song)

アンコール:
13. So Lonely (The Police song)
14. Walking on the Moon (The Police song)
15. Roxanne (The Police song)
16. Ain’t No Sunshine (Bill Withers cover)

アンコール 2:
17. Next to You (The Police song) (with The Police former guitar player Henry Padovani on guitar)
18. The Empty Chair

個人的には、大好きだった『ブラン・ニュー・デイ』(Brand New Day)に収録されていたオリエンタル楽曲「デザート・ローズ」(Desert Rose)をレバノン出身のトランペット奏者・イブラヒム・マアルーフ(Ibrahim Maalouf)と共演してたのに感銘を受けた。

バタクランを襲撃したのも中近東イスラム系過激派なら、再起動記念コンサートで共演したのも中近東レバノン出身の若手の才能あるトランペット奏者。

スティングだけでなく、ジュリエット・グレコやバネッサ・パラディとも共演もしていて、ゴンクール賞受賞者のアミン・マアルーフの甥とか。

宗教や信条にとらわれぬオープンマインドでパリの音樂シーンを再起動させたい、暴力からはなにも生まれないが、音樂は人の心を一つにすることができるはずだ、という意気込みが感じられた。

脱帽。

スティングはいま65歳。
でもバリバリの現役、毎日8km走ってるとかいうのもわかる。
いまの時代にもう引退の年齢は存在しない、とあらためて実感。

とにかくいいライブでした。ちょっと遅ればせのタイムラグ鑑賞ですが。。

余談:2015.11.13のテロ襲撃の際にコンサートをしていたアメリカのロックグループ、イーグルズ・オブ・デス・メタル(EODM)のメンバー二人がこのスティングのコンサートを見に来たものの門前払い。
理由はグループリーダーはアメリカのTVインタビューで、「このテロは内部に共謀者がいるのでは」と発言したのに対し、会場側が「絶対許せない」。

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