ユニセフ支援キッズ・ユナイテッドが幼稚園で大流行
フランス産のユニセフが支援するキッズグループがフランスの幼稚園にも進出!
夕方、親のお迎えを待ちながらだんだん疲れてきている子供達の景気づけのためか、お世話してくれている放課後の育児センターの担当者が時々ラジカセで音楽をかけてる。
ラップとかもあって、かなりCDを持ち込んだ担当者の好み次第の選曲なんだが、最近のセレクションで子供達に大ヒットしている様子なのが ↓↓
キッズ・ユナイテッド(Kids United)というグループの・・
『壁にかく』(On écrit sur les murs)という曲。
この曲がかかるとそれぞれお絵かきやイタズラしてた子供たちの手が止まり合唱が始まる!
チビ太くんも、通園の路上でメロディーを口ずさみ、風呂で鼻歌、夜寝る前に熱唱、と歌いまくってる。
ユニセフ支援の下、子どもの権利保護の推進を目的に結成。
2015年当時は六名だったメンバーの年齢は8〜15歳。
現在は一人抜けて五名構成。
ノリやすいのに加えてメロディーに加え、さすが歌唱コンテストを勝ち抜いた子ばかりを集めたグループだけあって、子供とバカにできない実力派揃いである。
ルックスもいい子ばっかりなので、こりゃ将来が楽しみだね、という感じ。
ユニセフが絡んでいるからか、フランスという土地柄か、選ばれてるメンバーもイギリス系、スペイン系、コソボ系、スリランカ系と国際性大アピール!
どのクリップでも一番目立ってる、超ロングヘアーの可愛い女の子はエルザ(Erza)ちゃんはすごい歌唱力の現在11歳。
チビ太のオキニはこの子らしい。
ママ的には優しい声のスリランカ系ニリュシちゃんという現在17歳の最年長の女の子がいいかな。
エルザちゃんの(フランス式)演歌熱唱系が一番目を惹くけど、この子はちょっとジャジーにくぐもったスモーキーな声。
2015年11月に発売されたファーストアルバム『ベターワールド』(Un monde meilleur)に収録されている『壁にかく』。
歌詞は、「壁にかこう、愛する人の名前、そして、未来へのメッセージ。私たちの血で壁にかこう、言いたいこと全て描くんだ。僕たちの周りをみれば、瞳の中、至る所に希望のサインがある」
という感じで始まる。
子供が歌ってるんだが、内容はかなり大人。
それにこの歌詞、絶対ユニセフ用に書いた歌詞なんでしょ、と思ってたら、89年にロマーノ・ムスマッラが作詞・作曲した曲だった。
このイタリア生まれの作曲家は、セリーヌ・ディオンやガルー、ミレイユ・マチュー、シルヴィー・バルタン等の超大物に楽曲提供してる人。
かなり濃い歌詞にもうなずけますな。
もう一曲、このグループの歌でうちでのオキニは『鳥と子供』(L’Oiseau et l’Enfant)。
こっちは2016年8月発売の二枚目のアルバム『世界の幸せすべて』(Tout le bonheur du monde)に収録。
と、昨夜うちにご飯食べに来たダディ造の友人が、チビ太がこの『鳥と子供』を歌ってたら、「アレ、これってマリー・ミリアムの歌だよね?!」と言う。
「??」
うちは親ふたりともフランス育ちではないのでなんのことやら全く分からん。
がどうやらこっちの歌の方も、オリジナルではなくカバー曲。
オリジナルは1977年に友達のいうマリー・ミリアムさんが「ユーロヴィジョン歌謡大賞」(ヨーロッパ歌謡選手権みたいなやつ)でフランス代表でこの歌を唄ってヒットしたそう。
時代はすっかり一回りし、親父の懐かしの曲をチビ太が歌ってる!
一枚目のアルバム『ベターワールド』は、今年一月までに売り上げ66万枚を達成し、ダイアモンドディスク、二枚目のアルバム『世界の幸せすべて』は42万5千枚でトリプル・プラチナディスクに認定されている。
でもこれって、国によって認定枚数が違うらしく、日本ではゴールドは10万枚、プラチナは25万枚、ダイアモンドは100万枚。
フランスは基準が割と頻繁に変わってるけど、最新の2009年1月以降のアルバム認定は、ゴールドが5万枚、プラチナが10万枚、ダブル・プラチナが20万枚、トリプル・プラチナが30万枚、ダイアモンドが50万枚(日本の半分しか必要ない)。
これがシングルの2013年3月以降の認定枚数は、ゴールド7万5千枚、プラチナ15万枚、ダイアモンドは25万枚。
なので、日本式に計算するとプラチナアルバムを二枚出したキッズグループってことになるけど、彼らのツアースケジュールを見てこれまたびっくら!
フランス各地の大物贔屓のコンサートホール、ゼニット系を中心に2016〜2017年にかけて全63公演!
マジで最盛期のマドンナも真っ青!
そして、こういうの笑ってもいいのかどうか、子供がいる身としてはちょっと不謹慎かもしれまへんが、フランスの学童には二ヶ月おきに二週間のバカンス〜
子タレさん、本当お疲れさんって感じに!
以前から、こんなに休みの多いフランスの学童、日本で幼児の時から塾行ってる子たちと比べると、大人になって完全に差をつけられておバカにならないのかい?と不思議だったんだが・・
働いてる人は子供の時から働いてた。。
ま、これはどこの国でも早く仕事に入る子はそういう運命みたいだけど。
うちのチビ太はほぼ95パーセントのフランスの学童同様、バカンスがやってくるたびに遊びのみに集中、ぼらぼら夢いっぱいのお休みを送ってる。
(今年の春休みが来週月曜から始まることをすっかり忘れていたチビ太、二日前にこのグッドニュースを聞いた途端、もう機嫌が良くなるの何のって・・・)
バカンス満喫・塾なんて存在しない国フランスの学童と塾漬けの日本の学童、大人になるまでにどこでどうなる?ってこと、また書いてみたいなー。