マクロン大統領の提案政策

フランス大統領選挙 2017【第二回・決戦投票】

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2017年4月23日(日)の第一回投票のきっちり二週間後、5月3日(日)行われた決選投票で、大方の予想通りエマニュエル・マクロンがフランス第25代大統領に選ばれた。

得票率は中道のマクロン(進め!党 / En marche !)66.1 %に対して極右のル・ペンが33.9 %(国民戦線 / Front Nationale)。ちなみにパリ市の得票率は89.68%、ル・ペンが10.3%だった。

これほどの開きがあったのか、という意見もあれば、そもそも極右が決勝当選に進んでしまうこと自体、相当やばいうえ、1/3の票を獲得するのはもっとやばい!という意見も(私は後者)。

決勝戦に進むということはなにかの弾みで大統領になる可能性がゼロではないということなのだ。

いくらマリーン・ル・ペンが党首になってからFNはソフト化に励み、マリーンの父親が党首だった時代のような人種差別的な発言を避けるようになったとはいえ、やはり根はフランス人至上主義の党である。

フランスのような移民で文化を豊かにしてきた国には相応しい統治者とは決していえないだろう。

こうして、39歳の史上最年少大統領が誕生。

それまでの最年少記録48歳(第20代ヴァレリー・ジスカール・デスタン)を大きく更新。

伝統的党派が決選投票に不在だったり、いろいろな意味で歴史的な大統領選だった。

ちなみに初代フランス大統領は、あのセント・ヘレナ島に島流しになったナポレオン・・皇帝イメージが強いが、共和制の大統領を四年勤めた後クーデター起こして18年間皇帝の座についている。

 

マクロン大統領の提案政策

そして昨日5月14日(日)付けでいよいよ大統領の任に着任。

決選投票直前のテレビ公開討論会でル・ペンに「銀行家出身なあなたが提案するのはどうせ金持ち至上主義の政策だ!」と罵倒されても冷静さを崩さなかったクールな英才。

でもこのイメージと相反して、なんと高校時代15歳のときに24歳年上の演劇講座の先生に一目惚れし、彼女が既婚・三児の母だったにも関わらず堂々と横恋慕。息子のあまりに熱愛を心配して、親に別の高校に転校させられたという一途なロマンチストな一面ももっているよう。

「あなたと結婚します!」とマジメに宣言したこの高校生、出会いから14年後に公言した通りこの先生と入籍。

こういう一途な実行力も大統領への道を短期間で駆け上った所以か。

 

奥さんが超年上であることやイケメンであるが故か、選挙準備中にもゲイという噂を流され、フランス・ラジオの社長とできている、と一時ゴシップ誌で騒がれていたが、「別に隠さなくてもいいことなんだから自分がゲイだったらとっくに公言してるよ!」とあっさり弁明し、選挙期間中ずっと側で支えていた奥さんとは相変わらず仲良さそうである。

『エマニュエル・マクロン、勝利の裏舞台』

 

選挙の翌日に、TF1で『エマニュエル・マクロン、勝利の舞台裏』(Emmanuel Macron – les coulisses d’une victoire)という200日間密着取材ドキュメンタリーが放映された。

150時間のラッシュを編集し、大統領選勝利の瞬間までを納めた一時間半のフィルム。

そこに垣間見られるマクロンの姿からは、シンプルで真面目な人柄という印象を受けた。

余談だが、このフィルムの監督はカットして見せられなかった映像を使って、是非マクロンのドキュメンタリー・シリーズを制作したいと交渉中とか・・

とにかくこの新大統領がこの先、どんなよい変化をフランスにもたらしてくれるのか期待!

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