キンドル ペーパーホワイト

海外で使うキンドル・ペーパーホワイト

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海外居住だからこそ日本語の書籍がなかなか読めない、もしくは新しいものが手に入りにくい。

パリでは比較的最近の古本が半額で買えるブックオフ(Book Off)がこういう悩みを解消してくれる憩いの場だったのに・・2015年末で閉店。
年末に店じまいに伴った大セールをのぞきに行った時、店員さんに「なんでこんなに人気ある店なのに閉まるの?」と尋ねてみたが、納得のいく説明はしてもらえなかった。。
多分経営上、採算がとれないからだとは思われるが、私は地方在だった時はパリに来ると16区にあった村田堂という古本屋、そしてパリに来てからは2区オペラ界隈のブックオフ、がエッフェル塔には登らんでも欠かせない通過ポイントだったのに・・本当、無念!

まあパリに来てからもさほどしょっちゅう行ってたわけではなかったけど、とにかくなんか日本語の本が読みたい!というときにはキレイめな古本が日本の新品と同じ価格で手に入るので重宝していた。

やっぱり電子書籍リーダーにしよかな、とかなり前から思っていたけれど、紙への愛着も深くて、いやいややっぱり本は印刷されてるやつだよな・・とも。

でも、キンドル・ペーパーホワイトは気になっていた。

第一ネーミングが良すぎる。

本好きだけど紙に愛着する人の気持ちを組んだ感じの名前。

 

でもなんだかんだいって後回しにしている本も結構たまっているし、ま今じゃなくてもいっか、と。
それに日本のキンドルは「お一人様5個まで。日本国内にお住いの方のみへの販売」って書いてあるし。。(フランスのアマゾンにはそういう記載はない)

個数制限の方はもしかして爆買いの影響?と思ってちょっとググってみたら、本当にほしい人に提供するために在庫が追いつかないためのアマゾンの販売方針・・と書いてる記事がヒット。

んー、真面目に海外から本読みたい人、日本製だから信頼できる人(日本製っていうか日本で販売されてるだけだと思うが)、すごいいいからまとめて知人に是非プレゼントしたい、って人も一杯いると思うけど・・。

ま、私にはまとめ買いする必要がないから、それ以上は追及せず。
居住地だって今は海外在住でも、帰国時に親の家とかに注文を送ってもらえばいいわけだし、第一在住場所は変わる可能性もあるのでここも私的にはクリアー。

でそうこうしていたら、クリスマスにサンタさんがペーパーホワイトを持ってきてくれた icon-gift

でもフランス販売機種である・。・(本体裏にはうっすらと「中国で組立て」と書いてある)

キンドル ペーパーホワイト

が!

キンドルにはそもそもアマゾンストアーのある数か国語の言語がディフォルトでインストール済みなため、初めの設定時で言語選択するだけ。もちろん日本語もある。

なので、どの国で買おーが使用には全く支障がなかった!

しかも国際保証付きなのでどの国に住んでようが関係ない。日本販売のキンドルは国内在住者に限り延長保証が付けられるみたいだが、そもそも日本国内だけの延長保証に海外在住者が申し込むことはあんまりないだろうし。

 

肝心の使い心地の方は、確かにちょっとざらついた目に優しい紙テイストの背景に300ppiの高解像度 Eインクでくっきり読みやすい書体で、パソコンで記事を読むのとは違ったいい感じの感触。

英語の本読んでるときに単語を長押しするだけで、ワードワイズ(Word Wise)という英英辞書から、ウィキペデア、翻訳機能まで付いてるのも辞書を探しに行く手間が省けるうえ、気になる単語をさくっとチェックできて優秀。

紙をめくる感触もやっぱり時々は味わいたいが、特に夜スタンドをつけなくても読書できるのはいい。
真夜中に目が覚めてしまった時、背景が緩く発光するバックライト方式は目には優しいのに眩しい電気なしで快適に文章が読め、慣れると超便利だ。

一旦充電すると最大6週間読書が可能(明るさ設定10、ワイヤレス接続オフで1日30分使用した場合)とあるが、確かに充電には結構時間がかかるものの、一日平均三十分程度の使用、画面の明るさ設定9で三週間程度は完全に放ったらかしにできる。

四週間目くらいに充電量が半分くらいになってるので、それ以降の気づいたときにチャージしておく感じのリズムで使っている。

似たモデルでは、日本では楽天、フランスでは最近経営難で電化製品大型店ダーティ(Darty)と合併したばかりのフナック(Fnac)の電子書籍リーダー「Kobo」というのがあるが、アマゾンの配達の優秀さは通常の配達が日本に比べると遅いヨーロッパでもかなり優秀な上、本の選択肢の広さ、価格の安さを考え合わせたら他のとこの機種に行くのは私的にはムリ・・

フナックはパリ中心部に店こそあるが、私がほしい本の在庫がほぼ必ずというほど無く、なかなか手が空かない店員にようやく尋ねることができたと思ったら、一律帰ってきた返答が

「今日注文すると四週間後に入荷します」・・(目点)

5%オフで明後日配達してくれる業者がすぐそこにいるときに、一冊の本を5%上乗せ価格で購入したうえ、一ヶ月待って店頭まで取りに行く・・というステップを乗り越えるにはかなりの気持ちの余裕とエネルギーと根性が必要となる。。

もちろんフナックでネット注文もできないわけではないが、店舗があるメーカーでは常識になってきているクリック&コレクト(本なら最寄りの店舗に無料配送するうえ5%オフ!)という「お?」となる表記がサイトにあるものの、実はこれは配送ではなく現場に在庫のある本なら最寄りの店舗で引き取り可、というだけ。
つまり在庫がないことが多いので、家に配達してもらう注文となると5%オフはもちろん使えない。
まぁアマゾンパワーのお陰で今の所はフナックの書籍配達料もとりあえず無料ではない、という意味で課金されている0.01ユーロ(1円)だから、私は店舗でイライラするより郵送を選ぶ。

しかも冷蔵庫や洗濯機等の大型電化製品を買うならダーティ(配達費無料、エレベーターの有る無しに関わらず住んでる階までちゃんと注文品を運び、さらには古い機種を持って帰ってくれる、というフランスでは稀有なサービスで有名な電化製品店)、と合併したのはいいけど、結局はダーティと競合になるものはフナックのサイトでは売らない、というセコい商法。

商売的にはそうしないと社内競合になってやってけないし、フナックの従業員救済目的の合併ではあったんだろが、消費者の利便性をまず考えてほしいーー。

それに、ダーティといえば前大統領のサルコジの息子の嫁の実家なのもイメージダウン・・
フナックっていえば一昔前は本かCDを見たかったらとりあえず真っ先に寄る店だったのが、ネットで色んなものを比較して手軽に購入でき、CD買う人は激減、本は電子書籍でも読める時代になったら本当衰退の一方な感じ。

私は去年フナックのギフトカードをもらってしまい、一年の有効期限内に使わないといけないためだけに仕方なく利用することもあるが、このギフトカードにはなんと使用額に上限があるということが判明し、どんと大きなものを一つ買って使い切ろうと思ったらそれも叶わず・・・本気で何もかも不便過ぎる。

まあ海外からキンドル本を購入するのにも、ちょっと小細工が必要ではあるのだが・・(記事「海外から日本のキンドル本を買う」を参照)

 

でも日本のアマゾンは配達が早すぎて宅配業者さん、大変っていうのも聞いた。

お金を払ったからには商品がナルハヤで手元に届く方がそりゃ買う方はキモチいいに決まってるんだが、幾らなんでも翌日に到着しなくてもいいことの方が多いんだから、働く人の身になった超ゆるいフランス式も多少は(全部じゃないよ)取り入れた方がいいんじゃないかなー。

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