フランス大統領選挙 2017【第一回投票】
昨日、2017年4月23日(日)にフランスの大統領選挙第一回投票があった。
投票所は19時に閉まり、最初の開票速報は20時頃出る。
今回は事前世論調査の予想通り、エマニュエル・マクロン(39歳)・進め!党(En marche !)23.86%とマリーヌ・ルペン(48歳)・国民戦線党(Front National)21.43%という長老の多い政界ではかなり若手な二候補が決選投票に進んだ。
国民戦線党というのはフランスの極右団体。ここが2%ちょっとの差で大統領決選投票に進んでしまったのだ。
決勝戦に進む=次期フランス大統領が極右になる可能性がある、ということで・・
選挙権のない非フランス国民な私にはどうしようもないんだが、住んでる国の大統領は対外国人政策にも諸々バカにならん影響があるので、普段は政治に関心がなくともやはり気になる。
それに、フランス人は一般的に政治への関心が超高いので、
チビ太のクラスの仲良しさんは、
旦那が仕事でいなくて夜ひとりで開票結果を聞くのが怖いので、
特に今回の選挙は、「ルペン家再び決戦投票へ」
若くてカリスマ人気こそあるものの、
ご近所のお母さんの表現によると、「家でひとり開票結果を聞くと鬱になりそう」な選挙だそう。
確かに過去にも、予想こそされてはいなかったが極右が決選投票に進んで大ショックを受けたことがあった。
2002年にシラク大統領が二期目を目指して大統領選に再出馬した際、二回目の決選投票でマリーヌ・ルペンの父親のジャン=マリー・ルペン(当時は国民戦線党の党首)と対峙したのだ。
その当時は、極右勢力が大統領選の決選投票に進むことは考えられず、まさに青天の霹靂だった。
幸いその時は、シラク 82.21% vs ルペン 17.79%(それでも全体の二割近い投票を得た)という圧倒的な差で極右を打ち破った。
当時の雰囲気では、シラクが好きとか嫌いとかより、とりあえず「極右出身の大統領を出さない」ことが国民の優先事項にされた投票だった。
そして、混戦の今回の大統領選では、12年前のような票の開きはもうないだろう、というのが大方の見方。
それどころか、ルペン娘は、差別発言と失言止まぬ実父を自ら除名し、従来のスキンヘッドなイメージの極右政党のイメージとあり方をかなりソフト化したため、経験値の少ないマクロンにとってとても危険な存在と言われている。
確かに、以前パパが党首だった時代のような狂犬的イメージは、現在の国民戦線党からはかなり拭われてきた感じがするが・・
次期フランス大統領を決定する第二回投票は、二週間後の5月7日(日)。
どんどん不安に陥るフランス・・
開かれた国境なはずのヨーロッパも、英国の脱EU・ブレグジットで揺さぶられ、今回の大統領選でも移民対策に大きなポイントになっているよう。
止まないテロと移民への不安、経済不安・・本来が移民の国のくせに今更不安になるな!って感じだが、やっぱテロとか続くとさすがのフランスもぐらぐらするんだろな。
こういうとき、パリでも区毎にどの候補が一位に来たか、ってマップをみてると面白い。
西側にある区(6区、7区、8区、16区、17区)とそこにくっついているヌイユ、ブローニュ、サンクルーからヴェルサイユ方面にかけての高級住宅地と呼ばれる市は完全に右派。
パリの最東部にある19区&20区とそこから広がる庶民的なセーヌ・サンドニ県は完全に左派。
中道のマクロンはパリの真ん中辺りから満遍なく色んな所で支持されているが、ルペンはパリのような理性派都会ではまだ人気薄。
やっぱりその区やエリアの特徴がこういうとき如実に前に出てくる感じ。
もちろん、子沢山で狭いアパートでも通勤上の都合でパリ西の高級市街地に家借りてます、って家族も結構いるんだが、そういう人はどっかストレスが高い気がする。
やっぱ、本来は自分の気質と似てる地区に住んでる人の方がストレスが少ない分、ラクなんだろね。
価値観の違いってなかなか埋められないもんね。。
教育、家族、収入、職業、子供、趣味・・・色んなことが重なって人の価値観が形成されて・・そういう人たちが段々ひとつの場所に住み着いて・・
なんか気の長い話。
でも選挙はもうすぐ!