『シチューキンの肖像』by Xan Krohn 1915

君はシチューキン・コレクションを見たか?!

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パリ郊外・ブローニュの森のフォンダシオン ルイ・ヴイトンに行ってきた。

フォンダシオン ルイ・ヴィトン

テロの影響もあって、このところのパリの美術館は集客に苦労しているということだが、2014年10月にオープンして以来、この美術館は噂が噂をよぶ感じで好評続きとか。
しかももうすぐ終わるのがモスクワの大大美術コレクター、シチューキン!(バイキンマンとは関係ないぞ)

『シチューキンの肖像』by Xan Krohn 1915

チビ太も冬休み中なことだし美術鑑賞にそろそろ行ってみよう!と一家揃ってお出かけ。

しかしチケットが予約制で、思い立ったらすぐ行きたかったのにインターネットで予約が可能なのは一週間先・・。予約可能時間は開館時間中の三十分おきと。確かにグラン・パレとかもそうだが、話題の展覧会をやってるところは美術館メンバーズカードや報道関係者カードをもってないと、好きなときに並ばずには入れないのだ。

しかも地下鉄シャルル・ド・ゴール・エトワール駅すぐのところからシャトルバスが出ているというので試してみら、バス停は長蛇の列でギョ。バスは15分おきに二台くらいくるのだが、ミニバスなので一度に乗れる人数が限られている・・結局ここで三十分くらい待つ。
森を散歩でもしようかと思って早めに家を出てきてよかった。


で到着してみたらまたも長蛇の列!が長くてギョギョ。まさか予約してもまた長い待ち時間か??と思いきや、予約時間になると列はスムーズに進み始める。セキュリティチェックの待ち時間がちょっとあったが結局私らは十分くらいですんなり入場できた。
でも当日チケットを買おうと直接出向いた人用のお隣りの列の方は、私らが行った日は二時間待ちとか・・

なのでできればチケットは先に買ってから行くべし!

一旦入場してからも、現在シーチュキンの超有名コレクションをやってるためなのか、それとも冬休み期間中で開館時間が延長されているせいか、地下と一階の展示室は入る前にまたやや待ち時間有り。そして同時に混雑予防のためビジットできる部屋の順番も決まっているので、一個部屋見落としたので逆戻りしてみたあと、近くの入口から出ようとしたら、警備員さんに注意されもう一回みた部屋すべてを回って出る羽目に・・

やはり人が多い美術館はキツイ・・
チビ太は上階のマチスのローズルームとピカソの部屋だけサクッと行ってすぐ飽きたので、美術館の反対側の入口から出れるジャルダン・ダアクリマタシオンという子供のプレイグラウンドやピクニックエリアのある公園に父ちゃんと遊びに行ってもらう。

「ママーつまんなーい、ママーつまんなーい」と叫ばれ、アート嗜好の強い平均年齢六十歳のビジターの中で長いことがんばるのはかなり勇気がいるしな。

しかし、ビジターの年齢層がかなり高いのもこの美術館の特徴なのか・・?
そういえばさすがルイ・ヴィトン様経営故なのか、ファッション系ビジターも結構いたような気がした。

そして肝心の内容の方は、当時まだアバンギャルド過ぎたマチスやピカソをがんがん買い占めて自宅(といってもトルベツコイ宮殿というパラス)に飾り、現地の友人を招んで絵を公開した先見の明のあるコレクターだけあり、内容は大変濃い。

ゴーギャンにゴーギャンにゴーギャン、マチスにマチス、ピカピカソ、ともう連続して有名パンチを繰り出されて微妙にアートの胸焼け・・
「スタローンの横にシュワルツネッガー、その横にデ・ニーロって感じ」
と父ちゃんにこの気持ちを説明してみたものの、途中でチビ太と退場した父ちゃんはわかったようなわからんような顔をしていた。

今回のはひとりのコレクショナーが収集したものってことで美術館のテーマを決めた展覧会とは違うのだが、やはり作品展示にもメリハリっていうかバランスが大切だと個人的には思うんだなー。

でもこの贅沢な作品連を見てきてそうコメントしたら、友達に冷たい目をされた・・

一番気に入った比較的地味な色合いのマチスの絵はパリのポンピドーセンターに所蔵されているらしい。何回か行ったことあるのにこの作品は全然覚えていなかった。
とにかく、ほとんどの作品がモスクワのプーシキン美術館とサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館なので、これを見逃したらなかなか見る機会はないのは確か。

『金魚』by マチス 1914

フランク・ゲーリー設計の美術館ガラスには、現在は13色のカラーフィルムが貼られカラフルな外観に。これはダニエル・ビュレンの『光の観測所』という作品で、2017年5月まで予定。

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『現代美術のアイコン、シチューキン・コレクション』
2016年10月22日(土)~2017年2月20日(月)までフォンダシオン ルイ・ヴィトン
=> 2017年3月5日(日)まで延長決定!

Fondation Louis Vuitton
8 Avenue du Mahatma Gandhi 75116
TEL:01 40 69 96 00

地下鉄:Les Sablons(1番線)から徒歩10~15分、又は Charles de Gaule(1&2番線、RER A線)からシャトルバス(15分おき・片道1ユーロ)
バス:244番線(Fondation Louis Vuitton下車)

10月22日~2017年2月20日。
開館時間:9時〜21時(2017年2月4日~2月19日の冬休み中)、月・水・木曜 11時~20時、金曜 11時~23時、土・日曜 9時~21時(2月20日~2月27日)
閉館日:1月1日、12月25日
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