オペラ・ガルニエ訪問
せっかくばーちゃんが遊びに来てくれてることだし、チビ太もそろそろたまには文化の香りがする場にいってみよーか、ということで・・
パリのガルニエ・オペラ座を訪問してみた。
ダディ造は照明技師として時々オペラで仕事をしているのだが、バスチーユの新オペラ座の方なので、こっちの旧式な格式ある方には足を踏み入れたこともないと言うし。
そういや、去年のクリスマスプレゼントにもらった『熊の唄』(Une chanson d’ours)という素敵な絵本は今でもチビ太のお気に入りで、父ちゃんの仕事場に連れて行ってもらったこともあるので一応オペラ座は結構馴染みあるとこだよ・・と言い聞かせてメトロ嫌いを説得しお出かけ。
年末で混雑する百貨店のギャラリー・ラファイエットも近いし、観光客も年中多い地区。
オペラ訪問の入り口に行列ができてないといいなー・・と願いつつ到着すると、意外や意外。
あまり人がいない。。
ほっとしつつ、セキュリティチェックを受けて中に入るも、結構がら~ん。
ただ自動販売機のチケットの買い方がイマイチ明確ではない。
ガイドなしでフリーで見て回りたいだけなのに、明日のガイド付き時間帯指定のが表示されるし、十二歳以下の子供は無料なのだが、館内の入場数コントロールのための無料チケットを指定する欄もないし。。
訳わからんので、さっさと奥の入り口まで進み、大きなカウンターの後ろに座っているお兄さんとこまで行って、ダディ造がとりあえず自分の持ってたオペラ座スタッフのカードをチラリと見せ、オペラで働いてるとかなんとか説明している。。
ど突然、ハイハイどーぞ、という感じで、全員タダで入れてもらえた・・
ラッキー♫♫
ユニクロのすぐ横だし、日本食が買えるスーパーへたまに行くのにもオペラ座駅で降りることが多いので、前を通ることはあるが、中に入るのは大学のとき旅行できて当時資生堂のキャラクラーをしていたクドー・ミテキ(工藤美笛:日本人舞踊家の工藤大貮氏とオペラ座バレエ団のエトワールだったノエラ・ポントワの娘さん)が出ているバレーを天井桟敷で観て以来である。
別にファンではないがシャガールのプリミティブな天井画も、やっぱりなかなかよいな~。
それに観劇のときは薄暗くて全体がよく見えなかったしな。
観た演目は確か現代バレーで、ピカソの『海辺を駆ける二人の女』の巨大な絵が幕に使用されていたような記憶がある。
「全体のこってりしたベルサイユ調様式は好きじゃないわ」とコメントするばーちゃんも、シャガールの天井画だけはちょっと気に入ったようだ。
個人的にびっくりしたのは、世界に名だたるオペラ座の日本語チラシの間違い・・
多分二十年くらい前に制作したのをそのまま使い回ししているのだろうが、フランス語版に比べて文章が途中で尻切れトンボになっていたり(!)、フォントが・・・
メチャクチャというか根本的に漢字と平仮名のフォントが違う・・のが歴然としている。
多分グラフィックを発注された会社が一手に全部の言語版を制作したが、どっちみち読めない言語は適当にフォントを見つけてきて入れといた、という感じの杜撰さである。
ちょっと、おい、これはないのでは・・?
世界に名だたるパリのオペラ座の訪問案内チラシがこれではとっても残念である・・
観劇室内は一部の入り口からしか入れないものの、訪問自体はなかなかナイスなオペラ座だったが、この杜撰なフォント遣いと誤植!
せっかく日本から来てここにようやく来たり!という人が一杯いる場所であるだろうだけにこれは無念だった。