パリ国際観光サロン
サロン・モンディアル・デュ・トゥーリズム(Le Salon Mondial du Tourisme 2017)に行ってきた。
要は観光サロンである。
ちょっとださい漫画チックなポスターに引くが・・侮るなかれ、
第42回目という長い歴史がある上、首都パリ以外にも北部リール、中部リヨン、南西部トゥールーズでも開催、フランス全土四ヶ所でやっているサロンである。
2017年パリ版は3月16日(木)~19日(日)の四日間。
そして平日に行ったにもかかわらず結構混んでいる。
フランス人ってあんまり遠くに旅行しないイメージあったけど、来場者で一番多いのは時間に余裕のありそうな中高年カップルだが、なかには結構若い学生っぽい人もいる。
初めて行くサロンなのだが、まず今年の夏休みなにしよかな、というアイディア探しと、あと長らくポルト・ド・ヴェルサイユというパリ南端にあるフランス最大のイベント会場に行ってなかったから、大改装工事中と聞いたけどどうなったんかな、という興味で。
確かにこういう巨大なリング型の電光誘導サインは以前はなかった! ↓↓
自動遊歩道で移動できる距離もかなり伸びていて、各ホール間の距離がかなりある会場ではビジターにとっても展示会で働く人にとっても嬉しい改善点である。
かなり老朽化していた各ホール外壁も塗り替えられて、新しいイラスト・デザインが配されていたり、広いけどダサかった展示会場、かなりイメージアップにがんばってるぞ。
そしてこの工事、2024年まで続くとか。
まさにオリンピックイヤーに向けての大工事。
できあがりイメージ図をみると、今までの古ぼけた会場とはまったく異なる、緑地が各所に配置されピラミッド状のクリスタルビルディングまでそびえる未来都市のような構図になっている。
あんな古ぼけた建物群がこんなになるんか?と昔を知っている人にとっては驚異の変貌だが、これって整形前と後みたいなもんなのかな。
肝心のサロンは日本が大主役でこれまたびっくり。
次帰国するときはどこ行こかな、という下心もあったので、日本のスタンドにも行ってみたら、丁度真ん中の主役級の場所にどでかいスタンドが!
そしてその周囲にはワンワンむらがる中高年。
最近、「日本行くねん」とか「行ってきたばっかり」という人とよく会うなー、と思っていたのもなんか納得。
「いつかは行ってみたい国」として日本はまじでフランス観光業界のスターなのだ!!
ま治安はいいし、古都はあちこちあるし、都会はめちゃめちゃキッチュでハイプで、そのバラエティと謎に満ち溢れた情緒は絶対ヨーロッパやアメリカでは出会えん味があるからなー。
日本人の私でも日本は楽しすぎるもんな。
知ってる街と知らん街のズレ具合が、フランスより大きいのも楽しいし。
各地の個性が強いっていうか。
もちろんフランスも面白い地方一杯あるんだけどね。
というわけでサクッと午前中サロン回って、この夏ちょっと気になるな、と思ったのは、ルーマニア。
フォークロアな民族衣装着てたのが可愛かったから。
ほしいかなーと思ったけど機材好きのダディ造の意見も聞こかな、と買わずに帰ったのはパラシュート布でできた超軽量ハンモック(200g)。
ついつい欲が出てあちこちでカタログもらってしまい、帰り道はもう肩抜けそう。
もう帰ろ、と思って出口に向かっていたら、そこについ二週間ほど前、嵐で崩壊してしまったマルタのゴゾ島絶景地・アズール・ウィンドウ・・
に似てるポスターが貼ってあるスタンドが。
思わず、「これどこ?」とカウンターのお姉ちゃんに聞いたら、「エトルタ」。。
パリから車で北に三時間半くらいでいけるノルマンディー地方の絶景地。
確か二年前に行ったはずなんだがすっかり失念していた・・
そして親切なお姉ちゃんに「ポスターほしい?」と聞かれたので、ついもらってしまい荷物はさらに膨らむ。
カタログの重さのあまり、もらった紙袋をふたつも破いてしまったサロンだったけど、自分のリズムでゆっくり好きなとこで立ち止まってみれるのは楽しかった。
仕事で行かなあかんかったときはメッチャつまらんかったけどな。